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4月, 2013の投稿を表示しています

やってくる者

旦那さんの仲のよい友人から一通のメールが入ってきました。育児で大変な旦那さんを労う言葉が一通り続いた後、衝撃の言葉がありました。 「実はうちにも乳児がいます!うちの子になる予定。」 添付された写真を見て旦那さんはしばらく固まってしまいました。そのご友人は体があまり丈夫ではなく、子どもが大好きというほどでもなく(むろん嫌いでもない)、夢はお母さんになることでもないことは長い付き合いから知っていましたので、既婚であることからおそらくDINKSで行くのだろうと想像していたのです。ですから自分の予想に反して彼女が養子を取ると気付くまでに数秒かかりました。

熊野、房総、出羽三山!

以前の記事 で、千葉県の養老渓谷に行ったところ房総丘陵が奈良の吉野に見えたと書きました。山好きの旦那さんはその情景が頭から離れず、家に帰って房総半島の山岳信仰について調べました。するとこの地には役小角(えんのおづぬ)の伝承があり、さらに出羽三山信仰がさかんだったことを知りました。なぜ千葉県なのに山形県にある山、出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)の信仰なのか。どんどん興味は湧いてきました。どこで楽しみの種を拾うかはわかりませんね。だから日常は面白い。この記事は房総半島の出羽三山信仰についてまとめたものです。 以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2011年9月4日の記事の再投稿です。

房総は壬申の乱の匂いがする

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おととしのゴールデンウィークに千葉県市原市と大多喜町に跨る養老渓谷に行ってきました。旦那さんが奈良が好きなのは 以前の記事 の中で語られていますが、千葉で奈良に出会おうとは思いもよらず、エキサイティングな旅となりました。渓谷が好きな方は絶対にお勧めの場所! そしてこの記事は歴史好きの人には読み応えのある内容となっています。そしてこの記事に出てくる一緒に行ったご友人とは、勘のいい方はお気づきでしょう。約1年後夫となるじゅんさんのことです。 以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2011年5月4日の記事の再投稿です。

初めての予防接種

赤ちゃんが生まれてからのお母さんのスケジュールはなかなか忙しいものがあります。最初の2ヶ月間で、お七夜、お宮参りといった日本古来の風習から、1ヶ月健診、助産師訪問といった健康に関わるものまでこなさなければなりません。そして生後3ヶ月目、つまり満2ヶ月のお誕生日(例:3月10日なら5月10日)を迎える日から新しいタスクが発生します。それが予防接種です。 赤ちゃんの予防接種は、子どもたちの命にかかわる重大な病気をできるだけ早くのワクチン接種で防ごうという目的の下、行われています。とくに0歳の赤ちゃんは、6種類もあり、接種回数は15回以上にもなります。同時接種をしていかなければ間に合いません。 0歳で受ける予防接種一覧(2013年4月時点)  B型肝炎【3回】〔任意〕  ロタウィルス(感染性胃腸炎)【2 or 3回】〔任意〕  ヒブ(髄膜炎)【3回】〔任意〕  小児用肺炎球菌(髄膜炎)【3回】〔任意〕  四種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風、ポリオ)【3回】〔定期〕  BCG(結核)【1回】〔定期〕 予防接種スケジュールの目安については生後1ヶ月目での助産師訪問で説明があり、後日自治体より補助対象の予防接種について病院に持参する予診票(接種券)が送られてきます。しかしこの時点では具体的なスケジュールは組まれていません。旦那さんの場合、助産師さんから「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」の スケジュール表 をいただいたものの、これだけだと「満2ヶ月の誕生日に受けるものはどれなのか、受けられるものは全部なのか?」という疑問が湧いてきました。さてどうするか。

旅行代理店ドミノ社へようこそ

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2010年3月に初めて奈良に行くことになった旦那さん。私の当時の計画自慢(すいません、若気の至りです・・・)と年を改めて三輪山に訪れることになる話が書いてあります。三輪山訪問記は 以前の記事 にて。 以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2010年3月21日の記事の再投稿です。

奈良で「遊ぶ」

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奈良に出会う前、旦那さんは断然京都派でした。それは山口への帰省時に乗る新幹線を途中下車したらすぐに観光できるから。しかしあることをきっかけに京都からほんの30分足を伸ばすだけで訪れることができる奈良に出会いました。出会ってしまいました! おかげさまで東大寺の法華堂の巨大な仏像が揃った状態で見られる最後の機会に立ち会うことができましたし、テレビCMで憧れていた修二会のお松明も見ることができました。そこからは旦那さんは毎年奈良を訪れているんですよ。今回は奈良に出会ったきっかけの話をご披露しようと思います。 以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2010年3月19日の記事の再投稿です。

やさしさに包まれたなら

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私のような下っ端の稲荷狐は神社の聖域に入れないことが多いのですが、奈良の大神神社はご神体とされる三輪山にさえ迎えいれてもらうことができた稀有な神社です。もう一度行きたいなと思っていたらお礼参りで訪れることができました。お礼参りの話は 以前の記事 の中で。 以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2010年11月16日の記事の再投稿です。

夢違観音、奈良再び

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法隆寺には夢違観音という小さな観音像があります。白鳳時代に作られたと言われています。この記事は夢違観音からその時代に生きた悲劇のお姫様・十市皇女(とおちひめみこ)に思いを馳せた話となっています。この記事がきっかけで旦那さんが神社で掛けた願が成就しました。その話は 以前の記事 の中で。 以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2010年8月6日の記事の再投稿です。

祝福は山の辺の道にある

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今、婚活の一環として縁結び神社参拝が静かなブームなんですって? 先日テレビで見たところによると、一番人気は出雲大社、二番は伊勢神宮だったでしょうか。旦那さんも婚活(?)で直接お世話になった神社が二つ、それらは奈良の山の辺の道沿いにあります。奈良と言えば旦那さんは一人忙しくお寺を巡り歩くことがほとんどなのですが、2012年の春、今から一年前にお礼参りを兼ねて山の辺の道を独身最後の旅行としてお母様と歩きました。 春うららかな日、一日目は奈良市内の新薬師寺、白毫寺と歩き、二日目は天理市の柳本駅を出発して、少し戻って長岳寺、天皇陵を見ながらミカン山を抜けて、終点の桜井市の大神神社まで歩きました。見てください。こののどかな風景(下写真)。ミカンの無人販売所でミカンを買って食べながら母娘でのんびり~。現在赤ちゃん育て真っ最中の旦那さんにとって、本当によい思い出になりました。 これがミカンロード! もし山の辺の道に興味をもたれた方は近鉄の無料マップをご覧ください。よくできていますよー! てくてくマップ (近鉄日本鉄道)

のんびり4周年

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このBlogger版のブログは始めて1年ですが、以前のLOVELOG版からあわせますと4年経ちました。この1年間は旦那さんは本当に怒涛の年で、4月の引越し、入籍に始まり、すぐに妊娠、10月の結婚式、2月の出産とめまぐるしく過ぎていきました。おかげで私もブログを書いている暇もないほど。 それまでは私と旦那さんの一匹と一人で生活をしていましたが、この1年で夫じゅんさんと娘すうちゃん、二人もの人が絡むようになりました。すなわち一匹と三人。旦那さんとの関係性もかわるかしらと心配でもあったのですが、家族が増える、イコール妻であり母となった旦那さんの家事負担が増える、なんのことはない、私がこき使われる量が増えただけでした(涙)。でも必要とされるのですから、がんばりたいと思います。私も旦那さんを使っていろいろ体験するぞ! 子育てという未知数の時間が入ってくるため、以前のように旅行や美術館やピアノの話を書いたり、凝った調べ物をしたり、絵を描くことはできませんけれど、旦那さんを知る人への近況報告を兼ねてコツコツ続けていこうと思います。自然とすうちゃんネタが多くなると思いますが、お許しください。これからもよろしくお願いします。

母娘三代、過去と未来を生きる

旦那さんがすうちゃんと初めて目を合わせたときのお話。出産後、初めて新生児室にすうちゃんを迎えに行き、彼女の入ったカートを押して病室に戻り、カーテンを閉めて、ようやくお互いにゆっくり目と目をあわすことができました。 「はじめまして。お母さんです。これからよろしくね。」 旦那さんはすうちゃんの瞳をじーっと見ていますとあることを思い出しました。それは自分の新生児の頃の写真です。本当によく似ているのです。娘だから当然だと思いつつも、それは自分ではないかと錯覚を起こすくらいでした。そのうち娘が体験することは、自分が体験すること。違う人格であるとは重々承知しながら、感覚が重なっていく不思議を体験したそうです。

目指せ!出産貧乏V字回復

旦那さんはいよいよ産休が明けて育休に入ります。彼女は涙を流して「『首の皮一枚で繋がる』ってこのことだよねー(泣)」と喜び咽んでいます。何が喜ばしいかと言うと…お金です。現実的な話をしてごめんなさい(苦笑)。 出産ってたくさんお金がかかるんですよね。自分の健診に健康管理、マタニティ用品準備から赤ちゃんと向かえる準備、そして分娩と入院、いろいろな本やサイトで平均が示されていると思いますので皆さんそれ相応にお金の準備はされているかと思うのですが(*1)、うちの旦那さんは働きながらの妊娠期間は収支だけ押さえておけばいい、出産費用は補助と貯金でなんとかなるという実に大雑把なものでした。 そして旦那さんの気を大きくしたのが多くの公的補助です。彼女の場合、会社に籍を置きながらの出産となるため、国や自治体だけでなく、健康保険組合や会社からいろいろと出るのですね。代表的なものを挙げてみます。 出産における公的補助  <出産前>  ・14回の妊婦健康診査費助成【区】…自治体ごとにことなる    <出産後>  ・慶事金【会社】…会社ごと  ・出産育児一時金・法定給付【健康保険組合】…42万円  ・出産育児一時金・付加給付【健康保険組合】…健康保険組合によって異なる  ・出産手当金(医師の所見必要)【健康保険組合】…標準報酬月額の2/3  <育休中>  ・雇用保険育児休業給付金【国】…賃金日額×50%×支給日数   これだけもらえるなら余裕だよねぇと思ったのが甘かった。

それゆけ!おっぱい大作戦

完全母乳という表現、初めて知りました。赤ちゃんを育てていくのにお母さんの母乳だけで育てることを言うのですね。旦那さんの出産した病院では、助産師さんがお母さんそれぞれの母乳育児への考え方を聞いて簡単な計画書を作り、それに基づいてお母さんは退院までの5日間を赤ちゃんと過ごすというものでした。 旦那さんは出産でいっぱいいっぱいでしたから、その後の母乳育児については「出ればいいんじゃない? うん、出るでしょ。」くらいののん気な構え方でした。それが、計画書を作るにあたり助産師さんと相談するうちに世の中には完全母乳への強いこだわりがあることを知り、それを目指すべきなのかと迷いが出てきたそうです。 結果的には入院中は母乳・ミルク混合ですすめる計画を立てました。体力が奪われた出産直後に完全母乳を目指してスパルタ授乳で自分を追い詰めるよりも、ミルクを混ぜながら1ヶ月くらいかけて最終的に完全母乳にシフトできればいいかなと。だいたいミルクがこれだけ世の中に出回っているのですからそれを飲んで育った人もたくさんいるでしょう。なんの不都合があろうか!と旦那さんは力説していましたが、完全母乳という考え方を知らなかったゆえの恥隠しの強がりというか…。