自由に振舞いたい

じゅんさんが会社から帰ってくるなりぽつりと言いました。

「自由に振舞いたい。」

会社で何か思うことがあったのでしょう。じゅんさんは人から指図されるのは大嫌い。時間がかかっても自分のやり方で自分が納得しないと前に進めない性格です。「煩っっさい!」が心の中でのつぶやき癖なんだそうですが、言われたことはきちんとやるんですよね。しかもグッドショブ。家庭内での期待の応え方を見ていてそう思います。きっと会社の仕事もそうなんでしょう。

先日家族でおでかけをしたときにじゅんさんが商業施設のトイレに駆け込みました。私たちは適当にウィンドウショッピングして待っていたのですが、じゅんさんはさっさと帰ってきました。困った顔をして。

「人がいるからゆっくりできない…。」

こ、これは男性の小学生以来の呪縛…。じゅんさんの言う自由とは、人目からの開放なのでしょう。他人に後ろ指を指されるのを気にする道徳性や公共性だったり、大切な人の期待を裏切ることができない律儀さがそれを阻んでいるのです。

「俺は結局小心者なんだよ。ああーー。」

でもこれって悪いことじゃありませんよ。公共意識の高さが思わぬ恨みを買う事態から遠ざけ、律儀さで積み上げた信用がいつか自由の翼を授けることがあるのですから。いざ大きく飛びたいと思った時に力を貸してくれるでしょう。それこそが気持ちよく使える自由ではありませんか? 「小」心者なんていわないで、「大」心者として心から人のために振舞って貯金のように自由を手にいれて欲しいものです。

・・・でも自由に振舞うにはまずはトイレの個室で思うように時間を使えるようになることなのかなのかしら(笑)。この場合、自分のコンディションを整えることがより公共性に寄与すると思うんですけどね。がんばれ、じゅんさん。


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これを読んで元気だして。

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