成田山ワンダーランド

じゅんさんのご実家は千葉。そして千葉のグランドマスターがいらっしゃるところと言えば成田山。お正月の初詣は成田山新勝寺です。私たちは元旦に成田山に初詣に行ってきました。混雑がひどいんじゃないかって? 朝9時半くらいまでに境内に入ればまだ大丈夫。混んでいますがすいすい回れます。しかしそうはいってもおみくじを引くのに10分待ち、出世稲荷参拝で30分並びましたが。境内を出る11時頃は入場規制をしていました。今回は以前書いた成田山の記事をご紹介したいと思います。

以下はLOVELOG版Messier Catalogue 27の2010年1月28日の記事の再投稿です。


成田山ワンダーランド


成田と言えば、全国の人がぱっと思いつくのは成田国際空港ですかね。その成田の地に成田山新勝寺というお不動さんで有名なお寺があります(*1)。お正月のすさまじい初詣の様子や節分でNHK大河ドラマの年男・年女とお相撲の関取の豆まきが全国ニュースで流れるので、全国区のお寺と言ってもよいのではないでしょうか。


■成田山簡単縁起

成田山新勝寺はいつからあるのでしょうか。一代目の団十郎が願をかけていることから、すでに霊験あらたかなお寺としてあの場所にあったというのはわかりますが、調べますととても古いお寺なんですね。成田山のHPより開山縁起をご紹介します。

成田山新勝寺は、天慶3年(940年)寛朝大僧正によって、開山されました。寛朝大僧正は、朱雀天皇より平将門の乱平定の密勅を受け、弘法大師が敬刻開眼された不動明王を奉持し難波の津の港(現大阪府)より海路を東上して尾垂ヶ浜(千葉県 山武郡横芝光町)に上陸、更に陸路を成田の地に至り、乱平定のため平和祈願の護摩を奉修し成満されました。大任を果たされた大僧正は再び御尊像とともに都へ帰ろうとしましたが不思議にも御尊像は磐石のごとく微動だにしません、やがて「我が願いは尽くる事なし、永くこの地に留まりて無辺の衆生を利益せん」との霊告が響きました。これを聞いた天皇は深く感動され、国司に命じてお堂を建立し「新勝寺」の寺号を授与し、ここに東国鎮護の霊場として「成田山」が開山されました。
大本山成田山HP、成田山紹介より抜粋)

その後も将門様の怨霊を鎮めるための関東の結界の一翼を担う重要な拠点で在り続けました。そのため現在に至るまで将門公を祀る神田明神の氏子さんや崇敬している人たちは成田山新勝寺を参拝してはいけない事になっています(*2)。私思うに、いけませんというより、江戸っ子らしい義理立てだったり、判官贔屓だなあって思いますけど。

去年私たちも平将門公ご挨拶ツアーに行きましたが(*3)、その辺は抜かりありませんよ。旦那さんの無節操な寺社仏閣巡りにオカルトブレーンたる私は先手をうちました。先のツアーでは願をかけないように旦那さんに釘を刺しておいたんです。本当にご挨拶だけ。ですから成田山で頭痛が…なんて怪奇現象は起きませんでしたよ。


■近くの非日常へようこそ

古来多くの信者を集めていた成田山ですが、本格的に成田山詣が盛んになったのは元禄16年(1703年)の江戸深川で出開帳(*4)あたりからです。新勝寺の不動明王像がやってくるのですから、もう大わらわですよ。スタアの団十郎が信仰してご利益があったというのですからなおさらです。

そうすると出開帳を待ってられない、成田山に言って拝もうじゃないかいってノリは、今のスピリチュアルスポットブームに近いものがあります。でもブームで終わらずに現在まで続いているのだからスゴイ。当時の江戸っ子たちにとっては手軽な慰安の旅の意味合いもあったようです。(*5)

さて私たちの場合は江戸っ子の三泊四日の旅路ではなく、十分日帰りができます。京成線急行で日暮里から成田までびゅーんと1時間。千葉からだとJRで40分。成田駅の次の駅は空港第2ビル駅です。空港直前。

成田駅に降り立つと、もう門前町の雰囲気があります。賑やかで楽しいのは成田山新勝寺まで行く表参道です(*6)。甘酒、煎餅、甘栗、漬物、うなぎ、蕎麦、羊羹、ソフトクリーム。これでもかと消費促進の波動攻撃をかけてきます。特にウナギの蒲焼の匂い。旦那さんは「煙でご飯が食べられそうというのは本当だ!」と落語「うなぎ屋」のネタのように立ち止まり。私はせっせと背中を押して行きます。駅から約10分程度でお寺に到着です。

早速境内に入るとあまりの広さに驚きます。ただぶらぶらするだけなら2時間、ショートカットコースで1時間なのですが、だってお参りするでしょう? 建物見るでしょう? 仏像見るでしょう? 写真取るでしょう? 境内に屋台もたくさんあるので、買い食いするでしょう?(あら、お行儀悪い) そんな時間で終わるわけないじゃないですか。ショートカットコースでもたっぷり2時間半かかってしまいましたよ。






正月は終わったのにこの混み様



護摩を焚くの時間でーす(多分ね)


出世開運稲荷、カワイイけど発想がマッチョ。


楽しい買いもの


こんなに怖い方に縁結びお願いするの?


みんなでお参りです



本当に楽しくて、東京から1時間でこんな非日常があるのかと驚きました。旦那さんにとっては舞浜のディズニーランドに匹敵する夢の国だったようです。「うぬぬ、恐るべし千葉。ワンダーランド成田山。」


<参考>
参考文献
絵で読む歌舞伎の歴史(Amazon)

*1:成田山(公式HP)
*2:神田明神と成田山(Wiki)
*3:平将門公ご挨拶ツアー・序(当Blog)
*4:出開帳(Wiki)
*5:成田詣(習志野市HP)
*6:表参道の魅力(Feel成田HP)


<紹介>



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