アリスマジックにのまれるな
2月。すうちゃん1歳の誕生日がめぐって参りました。じゅんさんのお母さん(旦那さんの義母)が誕生プレゼントはなにがいいかと訪ねられたので思案していましたところ、お母さん友達の方から「アリスデビューはどう?」と興奮気味に提案していただきました。
アリスデビューとは。アリスとはスタジオアリスのこと。何着もある貸衣装は着放題、かわいいわが子をコスプレさせて写真を撮ってもらえるのが売りの全国チェーンの写真館です。もちろんお宮参り、七五三、入園・入学などの硬派な行事の自前衣装にも対応しています。アリスデビューとはその写真館で写真を撮ってもらうことを指します。
旦那さんもスタジオアリスのことは知っていました。知人のお嬢さん(5歳)がブルーのフリフリドレスでポーズを決めた写真を見たことがありましたから。感想は率直に言って…
「趣味悪い…」
普通でしたらそのお母さん友達の意見は「そうね。考えておく。」と上辺を取り繕って流しているところなのですが、彼女は「スタジオアリスの回し者か!」と突っ込みができるくらいプロモーションがうまい。というのも彼女は息子をお宮参りでアリスデビューさせて、お食い初め、ハーフバースデーときて、先日誕生日でコスプレ撮影をしてきたアリス信徒、もといヘビーユーザーだったのです。
彼女に聞いたスタジオアリス利用を簡単に説明しますと…
・衣装は着放題
・撮影時間は営業時間内なら無制限
・撮影代は何ポーズ撮影しても3150円
・撮影中の静止画撮影は禁止だが、動画ならOK
・写真代はプリントごとにかかる
・写真データはプリントしたもの(キーホルダーなど商品含む)しか残してもらえない
・写真データは撮影日から一年後に520円で譲ってもらえる
(詳しくはスタジオアリスHPにて)
「どれだけ衣装をとっかえひっかえしてもいいんだよ。
そもそも衣装が好きとか嫌いとか関係ない! コスプレでしょう?
非日常だよ。祭りだよ! 騙されたと思って行ってみなよ!」
祭り…、この言葉に心を鷲掴みにされました。旦那さんの頭の中には北島三郎の「祭り」が流れてきて、ドーパミンがドバーーーーと放出され始めました。
「そうね、行ってみるわ。」
プレゼントを1歳の孫に贈りたいおばあちゃん(旦那さんの義母)と実質それを受け取る旦那さんの双方が何であれば満足するのか。それは思い出である! この結論をもってすうちゃんのおばあちゃんのプレゼントはスタジオアリスでの撮影と写真と決まり、早速WEBで近所のスタジオアリスを探し出し、撮影日を予約したのでした。
ところがそれは杞憂となりました。ディズニープリンセスなりきり衣装コーナーでお二人ともスイッチオン! ここでコスプレという割り切りが生まれ、スムーズに衣装3着選び出しに成功。そして幸運にも被写体すうちゃんの機嫌が最初から絶好調。次の服を着せても、次の撮影シチュエーションでも笑顔を振りまきます。か、かわいい! 服の好みなどどうでもいい、むしろフリフリがゆえに可愛いとさえ思えてきます。
「これはどうかしら?」
お義母さん、すでに4着目…。
そこは子供の撮影に特化したスタジオアリスだけのことはあります。旦那さんの行ったスタジオはすべてスタッフが女性であり、どこか保育園や幼稚園に近い雰囲気がありました。カメラマンは女性特有の甲高い声や素早い動作で子供の関心を誘い、撮影補助スタッフはカメラマンと連携しておもちゃであやし、すばらしい笑顔が生まれるように仕向けます。1歳児のすうちゃんでも撮影中ずーっとご機嫌だったのは彼女たちの対応のすばらしさがあるでしょう。おかげで4着を見事にクリア。
衣装1着につき2シーンを撮ります(背景や小道具を変えてアップと引きの2種類)。そして表情やポーズがありますので1シーンにつき最低でも2回はシャッターを切ります。そうするとですよ、すうちゃんの場合、
4着×2シーン×2表情/ポーズ=16枚
最低でも16枚の写真が出揃う計算となります。(実際には20枚だった)
1歳の赤ちゃんがこれだけの枚数をこなすのですからこれを「マジック」といわずしてなんと言いましょう。
先ほどの撮影の興奮覚めやらぬまま写真選びがスタートします。どれもかわいい、どれも捨てがたい。心を鬼にして衣装別シーン別ごとに1枚に絞りこんでいきます。この時点で最初の約半分の枚数になりますが、すべてプリントするにはお金がかかりすぎます。しかしすべてを残したい、しかもプリントしなければ電子データとして残すことができない。いっそ電子データなどもらえず、町の写真館で見かける四切や六切の写真しか購入できないのであればとっておきの1枚を絞り込むのに!
この葛藤に漬け込んでくるのがキャンペーンによる無料プリントサービスです。旦那さんたちが利用したキャンペーンでは1枚ほど2L版程度に引き伸ばした写真を額装してくれるサービスとキーホルダーにしてくれるサービスが適用されました。つまり2枚無料でプレゼントというわけです。その上普通のL版1枚1500円という微妙な値段(L版にしては高すぎるが、四切や六切の約四分の一の値段)の写真や、キーホルダーや缶バッチなどの1000円にも満たない商品が用意されているのです。これにより旦那さんたちはまんまと「写真をたくさん選びたいマジック」にかけられてしまったのです。
実際は楽しい写真選びの時間のはずが、予算の都合上すべてプリントできない、でもプリントしたい…のせめぎ合いですよ。苦行ですよ。知人の老婦人が「孫のためにスタジオアリスで5万円も使っちゃってね。」と話すのを聞いて「あほか。」と内心思っていた旦那さんは、ようやくそれが自分の身の上にも起ころうとしていることに気付き、老婦人を蔑んだ自分の浅はかさとアリスマジックの恐ろしさを知ったのでした。
で、結局どうしたかって? 調子に乗って選ぶと町の写真館で六切を3枚選んでアルバムに納めるような値段(3万~4万円)になります。もちろんアルバム台紙に納められた六切、四切の大判の写真は町の写真館と同じくらいの価格がします。詳しくはスタジオアリスのHPをごらんください。ここは当初の目的「祭り」を満喫したことですし、お義母様の懐が痛くない程度の1万円で収まるように6枚を選び切りました。なんとか魔法を振り切った形となります。
今、アリスデビューを終えて冷静に振り返ると、今後マジックに飲まれないために次の反省点があります。
●1年後にもらえる電子データについて多くを残そうと思わないこと
<理由>
・記録にはなるが入手時期が一年後のため年賀状プリントなどには利用できない。
・入手時期が一年後は次の誕生日の写真に気持ちが向いているため
ありがたみがあまりないと思われる。
動画撮影を行っているのであればそれがかなり満足する記録となるため
ありがたみがあまりないと思われる。
●衣装は3着より多くは着せないこと(むしろ1着でよい)
<理由>
・着せれば着せるほどプリントに迷って予算オーバーしがち
・スタジオアリスのフォトフレーム商品は3ショットが多いため、多くても3種類まで
●一枚は六切以上をプリントのお願いをすべし
<理由>
・写真館の真骨頂は引き伸ばした写真の美しさであり
L判だと「せっかく撮ったのに…」と物足りない感じがするため
デジタル社会となった現在、とにかく記録を残そうと電子データ入手を考えがちですが、むしろとっておきを1年に1枚ずつ選び、子供が大きくなったときにスタジオアリスの「増えデジアルバム」のようなものをまとめておくのがいいのではないか。祭りが終わった今、いい写真との付き合い方を改めて考えるのでした。来年はどうなっているでしょうかね。また追加レポートできることを祈りつつ。
<紹介>
すうちゃんのディズニーコスプレはアラジンのジャスミン姫でした。布袋様のようでした…。
アリスデビューとは。アリスとはスタジオアリスのこと。何着もある貸衣装は着放題、かわいいわが子をコスプレさせて写真を撮ってもらえるのが売りの全国チェーンの写真館です。もちろんお宮参り、七五三、入園・入学などの硬派な行事の自前衣装にも対応しています。アリスデビューとはその写真館で写真を撮ってもらうことを指します。
旦那さんもスタジオアリスのことは知っていました。知人のお嬢さん(5歳)がブルーのフリフリドレスでポーズを決めた写真を見たことがありましたから。感想は率直に言って…
「趣味悪い…」
それは「祭り」である
まったく失礼な感想ですけれど悪く思わないでください。旦那さんはヨウジ・ヤマモトを愛する仙人系前衛ファッションを愛する人なのです。自身の結婚式のドレス選びでも深い苦悩を伴ったくらいですから(当Blog)、淡い色のフリフリの服を娘に着せることは自分の好み、もっと言うなら信条に反するのです。普通でしたらそのお母さん友達の意見は「そうね。考えておく。」と上辺を取り繕って流しているところなのですが、彼女は「スタジオアリスの回し者か!」と突っ込みができるくらいプロモーションがうまい。というのも彼女は息子をお宮参りでアリスデビューさせて、お食い初め、ハーフバースデーときて、先日誕生日でコスプレ撮影をしてきたアリス信徒、もといヘビーユーザーだったのです。
彼女に聞いたスタジオアリス利用を簡単に説明しますと…
・衣装は着放題
・撮影時間は営業時間内なら無制限
・撮影代は何ポーズ撮影しても3150円
・撮影中の静止画撮影は禁止だが、動画ならOK
・写真代はプリントごとにかかる
・写真データはプリントしたもの(キーホルダーなど商品含む)しか残してもらえない
・写真データは撮影日から一年後に520円で譲ってもらえる
(詳しくはスタジオアリスHPにて)
「どれだけ衣装をとっかえひっかえしてもいいんだよ。
そもそも衣装が好きとか嫌いとか関係ない! コスプレでしょう?
非日常だよ。祭りだよ! 騙されたと思って行ってみなよ!」
祭り…、この言葉に心を鷲掴みにされました。旦那さんの頭の中には北島三郎の「祭り」が流れてきて、ドーパミンがドバーーーーと放出され始めました。
「そうね、行ってみるわ。」
プレゼントを1歳の孫に贈りたいおばあちゃん(旦那さんの義母)と実質それを受け取る旦那さんの双方が何であれば満足するのか。それは思い出である! この結論をもってすうちゃんのおばあちゃんのプレゼントはスタジオアリスでの撮影と写真と決まり、早速WEBで近所のスタジオアリスを探し出し、撮影日を予約したのでした。
ザッツ・アリスマジック
スタジオアリスデビュー当日。仙人系前衛ファッションの旦那さんとトラッド&ボーイッシュな格好を好むお義母様、衣装室に勢ぞろいしたフリフリ貸衣装を見てテンションあげろというのが無理な話です。スタッフの方に「1歳児は皆さん何着くらい着られるんですか?」とやる気のない質問を投げかけ、子供の機嫌により多くても3着程度だと知るとノルマ3着が頭をよぎります。当初の目的「祭り」はどこに行ったのか・・・。ところがそれは杞憂となりました。ディズニープリンセスなりきり衣装コーナーでお二人ともスイッチオン! ここでコスプレという割り切りが生まれ、スムーズに衣装3着選び出しに成功。そして幸運にも被写体すうちゃんの機嫌が最初から絶好調。次の服を着せても、次の撮影シチュエーションでも笑顔を振りまきます。か、かわいい! 服の好みなどどうでもいい、むしろフリフリがゆえに可愛いとさえ思えてきます。
「これはどうかしら?」
お義母さん、すでに4着目…。
そこは子供の撮影に特化したスタジオアリスだけのことはあります。旦那さんの行ったスタジオはすべてスタッフが女性であり、どこか保育園や幼稚園に近い雰囲気がありました。カメラマンは女性特有の甲高い声や素早い動作で子供の関心を誘い、撮影補助スタッフはカメラマンと連携しておもちゃであやし、すばらしい笑顔が生まれるように仕向けます。1歳児のすうちゃんでも撮影中ずーっとご機嫌だったのは彼女たちの対応のすばらしさがあるでしょう。おかげで4着を見事にクリア。
衣装1着につき2シーンを撮ります(背景や小道具を変えてアップと引きの2種類)。そして表情やポーズがありますので1シーンにつき最低でも2回はシャッターを切ります。そうするとですよ、すうちゃんの場合、
4着×2シーン×2表情/ポーズ=16枚
最低でも16枚の写真が出揃う計算となります。(実際には20枚だった)
1歳の赤ちゃんがこれだけの枚数をこなすのですからこれを「マジック」といわずしてなんと言いましょう。
恐怖の写真選び
しかしスタジオアリスのマジックはまだ序の口でした。スタジオアリスでは撮影の興奮により「親バカ増幅マジック」がかけられます。その効き目が現れるのが次のステージ、写真選びなのです。先ほどの撮影の興奮覚めやらぬまま写真選びがスタートします。どれもかわいい、どれも捨てがたい。心を鬼にして衣装別シーン別ごとに1枚に絞りこんでいきます。この時点で最初の約半分の枚数になりますが、すべてプリントするにはお金がかかりすぎます。しかしすべてを残したい、しかもプリントしなければ電子データとして残すことができない。いっそ電子データなどもらえず、町の写真館で見かける四切や六切の写真しか購入できないのであればとっておきの1枚を絞り込むのに!
この葛藤に漬け込んでくるのがキャンペーンによる無料プリントサービスです。旦那さんたちが利用したキャンペーンでは1枚ほど2L版程度に引き伸ばした写真を額装してくれるサービスとキーホルダーにしてくれるサービスが適用されました。つまり2枚無料でプレゼントというわけです。その上普通のL版1枚1500円という微妙な値段(L版にしては高すぎるが、四切や六切の約四分の一の値段)の写真や、キーホルダーや缶バッチなどの1000円にも満たない商品が用意されているのです。これにより旦那さんたちはまんまと「写真をたくさん選びたいマジック」にかけられてしまったのです。
実際は楽しい写真選びの時間のはずが、予算の都合上すべてプリントできない、でもプリントしたい…のせめぎ合いですよ。苦行ですよ。知人の老婦人が「孫のためにスタジオアリスで5万円も使っちゃってね。」と話すのを聞いて「あほか。」と内心思っていた旦那さんは、ようやくそれが自分の身の上にも起ころうとしていることに気付き、老婦人を蔑んだ自分の浅はかさとアリスマジックの恐ろしさを知ったのでした。
で、結局どうしたかって? 調子に乗って選ぶと町の写真館で六切を3枚選んでアルバムに納めるような値段(3万~4万円)になります。もちろんアルバム台紙に納められた六切、四切の大判の写真は町の写真館と同じくらいの価格がします。詳しくはスタジオアリスのHPをごらんください。ここは当初の目的「祭り」を満喫したことですし、お義母様の懐が痛くない程度の1万円で収まるように6枚を選び切りました。なんとか魔法を振り切った形となります。
今、アリスデビューを終えて冷静に振り返ると、今後マジックに飲まれないために次の反省点があります。
●1年後にもらえる電子データについて多くを残そうと思わないこと
<理由>
・記録にはなるが入手時期が一年後のため年賀状プリントなどには利用できない。
・入手時期が一年後は次の誕生日の写真に気持ちが向いているため
ありがたみがあまりないと思われる。
動画撮影を行っているのであればそれがかなり満足する記録となるため
ありがたみがあまりないと思われる。
●衣装は3着より多くは着せないこと(むしろ1着でよい)
<理由>
・着せれば着せるほどプリントに迷って予算オーバーしがち
・スタジオアリスのフォトフレーム商品は3ショットが多いため、多くても3種類まで
●一枚は六切以上をプリントのお願いをすべし
<理由>
・写真館の真骨頂は引き伸ばした写真の美しさであり
L判だと「せっかく撮ったのに…」と物足りない感じがするため
デジタル社会となった現在、とにかく記録を残そうと電子データ入手を考えがちですが、むしろとっておきを1年に1枚ずつ選び、子供が大きくなったときにスタジオアリスの「増えデジアルバム」のようなものをまとめておくのがいいのではないか。祭りが終わった今、いい写真との付き合い方を改めて考えるのでした。来年はどうなっているでしょうかね。また追加レポートできることを祈りつつ。
<紹介>
すうちゃんのディズニーコスプレはアラジンのジャスミン姫でした。布袋様のようでした…。
Teton Ceramic Steel Case for Stainless Steel Earrings
返信削除Teton titanium band ring Ceramic titanium bar stock Steel gaggia titanium Case for Stainless Steel Earrings is titanium pipe a custom 에볼루션 바카라 사이트 made stainless steel case for the best protection of your jewelry.