がんばれ保活!

旦那さんのお腹の中にすうちゃんが宿って驚いたこと。それは会社の先輩お母さんから「生まれる前から『保活』しないとまずいんだよ!」とはっぱをかけられたことです。他の人からも「産休(出産前1ヶ月)の一人で動けるうちに保育園見学に行ったほうがいいよ。」と言われ、旦那さんの心はざわつきました。

 保活
子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動。都市部では、保育所の入所希望者が定員を上回り、入所できない待機児童が多数いるため、入所選考の際に有利になるように就労条件を変更したり、入所しやすい保育所の近くに引っ越したりするなど、涙ぐましい努力をしている保護者も多い。「保活」は、こうした活動を指す造語。
コトバンクより
私はてっきり近所の同業者(お稲荷さん)に祈ることかと思って、すうちゃんの保育園が決まるように願掛けに通いましたよ。そのお稲荷さんは歴史が400年もあって強力なご利益があるもんですからね…って、あ、これは保活と違うか。

■会社の先輩たちの助言を放置

旦那さんは正直、保活が何かを知っても具体的に何をしなければならないのかよくわかりませんでした。9:00-17:30で就労し残業もこなす男性サラリーマンとなんら変わらない旦那さんは、就労条件を変えるといってもこれ以上ハードに変えることも思いつきません。結婚して引越ししたばかりなので、入所しやすい保育所の近くに引越と言ってもそんなお金の余裕はありません。そもそも入所しやすいとはどこなのか? どうやってそんなことを調べるのか。

区のホームページで認可保育園の入り方を調べると、保育が欠ける指数(ポイント)をもとに、月1回の審査会にかけられポイントの高い順に希望する園に割り振られることがわかりました。もちろんポイントが低いと不承諾ということもありえます。

旦那さんは夫婦とも週5日以上、一日8時間以上の就労を常態としますから、最高ポイントです。それに一人親である、入園中・入園希望の兄弟がいるなどのプラスポイント、親が同居している、自宅で働いているなどのマイナスポイントの調整分が加味されます。これらの動かざる事実はどうすることもできませんから、大人しく区に書類を提出し、希望を割り当てられるのを待つしかありません。何をしろというのか。旦那さんはざわつく心に蓋をして会社の先輩たちの助言を放置したのでした。

時は2013年10月。すうちゃんが生まれて実に8ヶ月が立とうとしていました。ここから旦那さんは本格的な保活、具体的には役所へのヒアリング、保育園見学、お母さん友達からの情報収集を始めるのですが、これらの情報を集めてみて初めて先輩たちの言っていた意味が分かりました。

結果的に旦那さんの住む区、居住エリアでは「大人しく区に書類を提出し、希望を割り当てられるのを待つしかない。」という選択肢を取らざるを得なかったわけですが、前もって知っていればそわそわせずに入園申し込み準備ができたのではないか、そんな風に思います。今回は旦那さんの保活の反省点を踏まえ、保活の基本ステップを記載します。お役に立てると幸いです。


■保活の基本ステップ

-準備-
1.まず認可、認証(東京都独自基準)、無認可(認可外)保育園の違いを知る。
2.認可、認証、無認可(認可外)がダメだった場合の区の他の保育制度を知る。
  保育ママなど


-Ⅰ.認可保育園1-
1.区の保育所入所基準(ポイント)を自分にあてはめる(区のHPにて)
2.認可保育園の場所を調べ、距離的に通えそうな保育園の目星をつける(区のHPにて)
3.区に問い合わせ
  「全体エリアで自分の保育所入所基準で入ることのできる認可保育園はあるか。」

  「自分の居住エリアの人間で、自分の保育所入所基準(ポイント)で、
   今年は何割の人が認可保育園に入ることができたか。」
   
  「自分の居住エリアで人気の認可保育園はどこか。」
  「自分の居住エリアで比較的入りやすい(場所の関係上などで不人気の)認可保育園はどこか。
   / 指数が低くでも入れる認可保育園はどこか。」
  
  「自分の居住エリアで認証、無認可保育園はあるか。(場所の確認)」
  「自分の居住エリアで来年新しくオープンする保育園(認可、認証、無認可に関わらず)はあるか。」
  「自分の居住エリアで今年度中に新しくオープンする大型マンションはあるか。(競争者の把握)」

この時点で自分が目星をつけた認可保育園入所が厳しそうな場合は、次の手順Ⅱ、認証、無認可を当たることになります。もしくは保活の一環として就労条件を変更したり、別のエリアに引っ越したり、ポイントを稼ぐために一時的に無認可に入れたり保育ママに預けたりして復職することも念頭に入れて、手順Ⅰのやり直しとなります。


-Ⅱ.認証、無認可保育園-
1.認証、無認可保育園の場所を調べ、距離的に通えそうな保育園の目星をつける
  (隣の区や通勤途中の場所にも検索範囲を広げる)
2.事前にHPなどを見て園の特徴を把握する
3.通わせてもよいと判断した園について見学する
4.見学をした上で通わせてもよいと判断した園の入園希望リストに名前を入れてもらう

リストに登録するタイミングは園によって要相談です。人気エリアだと100人待ちもざらにあるので、見学した日から開かずに申し込みをしたほうがよいでしょう。できることなら上の子がいるママ友などに園の評判を聞いてリスト入りの判断するのがいいでしょう。たいてい空きが出た場合、連絡があり即入所となりますので、そのつもりで待機します。

実はⅠとⅡが出産前にできたことなんですね。旦那さんの場合2014年4月に(もしくはそれまでに)職場復帰するのに2013年10月ではⅡの活動が遅すぎて無意味と知ったのでした。それもお母さん友達の「あ、この間、私、あの認証保育園に電話したら2013年4月入園は門前払いだったよ!」という情報提供がきっかけでした。あ、あ、焦りましたよー。しかし結果的に10月の役所への問い合わせで旦那さんのエリアで旦那さんの指数では入園100%と聞き、最初に書いたように「大人しく区に書類を提出し、希望を割り当てられるのを待つしかない。」となりました。

それでもここからできる工夫が区役所に提出する書類に書く認可保育園の入所希望順なのです。


-Ⅲ.認可保育園2-
1.事前にHPを見て園の特徴を把握する。
  区立はほぼ均一だが(園長によって特色が出てくるが異動があるためほぼ均一とする)、
  私立だと特徴がある。
2.通わせてもよいと判断した園について見学する。
3.Ⅰで仕入れた情報と自分の目で見た情報を組み合わせ、入所希望順を考える。

旦那さんの場合、保育園見学で知り合ったお母さんから聞いた話ですと、交通の便利な人気園ばかりに希望に書いたばかりに去年認可保育園に落選したというではありませんか。ええ、このエリアは入園100%ではなかったの? 役所の担当者は嘘をついたのか?? よく聞くとその人はタワーマンションに住む年収の高いご夫婦のようです。落選にはそういった指数には表れない諸事情も関わったのかもしれません。そして落選後に役所に日参して辞退者が出た保育園にすかさず入れてもらったそうなのです。なるほど、これで100%。しかしそこは2歳までの保育のため、現在保活をやり直しているとのことでした。

旦那さんも第一希望はストレートに家の近所の人気園にしましたが、第二希望には人気園をわざとはずしました。他の人気園の場合、見学の際、はっきりと園長が「場所柄、ここは人気園です。」と言ったことや、別の人気園ではお母さんたちとの交流から「あの園は兄弟枠で希望する人が多いようだ。」という情報を手にいれていたからです。やはり戦略的に希望園を書いたのです。そのおかげか第二希望に見事入ることができました。(でもきっと三分の一くらいは私のお稲荷さんへの願掛けのおかげですからね。なぜなら保育園はこのお稲荷さんの近所!)

なお認可保育園を見学したとか、認可保育園の一時保育や交流サービスを利用したことがあるなどで希望が通りやすくなるということは一切ないでしょう。なぜなら園それぞれが持っているこういう情報を月1回の審査会で見ているとは思えないからです。なにしろ審査が煩雑になる。なにはなくともまず指数。そしてもしかすると家庭にゆとりがあるかどうか、具体的には年収(世帯で納めている所得税)と資産(持ち家)。ゆとりがあるほど後回し。この指数と家庭のゆとりを機械的に見ていっているのではないかと想像します。


以上、これが旦那さんの反省を踏まえた手順です。激戦区と呼ばれているエリアは特にⅠ、Ⅱは早めに手を打っておいたほうが安心できますね。ただ1点。出産前に保活を熱心に行っていたお母さん友達からの意見を紹介してこの記事を終わりにします。


「子供が生まれてからでないと園を見学しても何が重要なのかがイメージできない。生まれてから見学するべきだ。」


希望の保育園に入れるとよいですね。


<紹介>

コメント

このブログの人気の投稿

なんで悲しそうな少年なの?

ドリー祭り~セコンド人生からの昇格?

熊野、房総、出羽三山!